転機~結婚に至るまで
忘れもしない2017年のお正月。
独身の従弟と二人で、独り身飲み会に出かけたところ、私の弟(彼女持ち)が合流。ソロ活動中の二人をディスる会が行われた結果、弟と私の取っ組み合いの大ゲンカが始まりました。
30を超えて弟と殴り合うなんて……若さって恐ろしい♪
こんなアラサー女の貰い手は絶対いないと、確信を深める年明けとなりました。
しかし、今思えばその時の弟の一言が結婚のきっかけになったのかもしれません。
曰く、
「お前が家に巣くってるせいで俺は彼女と同棲も結婚もできないんだ!お前は気づいてないかもしれないけど、彼女もお前のこと、イタイ!邪魔!!って言ってるんだぞ」
……。実家で彼女と同棲する気満々だった弟の思考回路はさて置き、これをきっかけに私は、結婚はしなくても将来一緒に寄り添えるパートナーは欲しいなと、切に願うようになったのでした。
ちなみに、その後弟はプロポーズを決行。
「まだ結婚したくない」
という彼女の一言の前に散っていったのでした。
ざまあみろ!
(注:弟とその彼女は現在2020年1月もお付き合いを続けています)
結婚した今も信じられないくらい私にとって結婚が遠い存在だった原因は、ありきたりだけれど、残念な家族関係にありました。
・ 大正生まれの男尊女卑祖母の存在
・ 日々繰り返される嫁姑バトル
・ 家庭から逃げて不倫に走る父
・ 長男の部活動の応援に熱中して父から目を背ける母
……etc.
いつかはこうした過去の記憶に触れることもあるかもしれませんが、現在は
「新しい家族になったんだよ」
という旦那ちゃんの言葉に救われています。
私にとって家は、その場にいなければ陰口を言われるのではないかという恐怖と、役立つ存在であることをアピールしなければという義務に縛られた場所だったような気がします。
ただ、人間は不思議な生き物で、そんな場所でも慣れてしまうとそれなりに愛着が湧き、家族のことも嫌いにはなりきれないのですよね。
「毒親は捨てていい」なんて言葉をよく目にしますが、親に捨てられる恐怖の方が勝るんですよね。今でも、傷つくとわかっていながら実家に顔を出さずにいられない自分がいたりします。
他所から見れば私の実家は、仲良しでとても素敵な家族のようです。確かに、両親とも弟たちともよく電話しますし、険悪なわけではありません。きっと、家族関係以外の部分でお互いを認め、尊敬している部分があるからかもしれません。
だいぶ話が逸れちゃいました。
「女の子は父親に似た人と結婚する」
なんてよく耳にしますが、だからこそ絶対に結婚は嫌だと思っていました。
嫁姑の戦いで、母のような苦労をするくらいなら、一人がマシだと信じていました。
しかし、あろうことか父の紹介で連絡を取り始めた旦那ちゃんと一目会った瞬間、どこかで会ったことがあるような懐かしさが込み上げてきて、信じられないことに
「この人と結婚するんだな」
と、確信してしまったのでした。